特典:ルイヴィトンの失敗例

この話は大阪にある眼科クリニックを個人事業をして経営していた先生が失敗した節税対策の話です。

この先生の口癖は「医療報酬はすべて俺のもの」で、稼いだお金の9割を私的に使っていました。

その中で一番僕の中で驚いたのが、ルイヴィトンの店員さんを愛人にするために、売上から420万円を使って自分の夢を達成したことです。

もちろんこれは先生方もこの数行を読んだだけで分かると思いますが、これは完全にダメな節税対策です。

ダメなというよりは最悪な節税対策というか、売上の私的な横領です。(笑)

もう話を聞いたときは笑うしかない状態でしたが、今でしたら税務署から追徴課税をもらわない方法で対処できたと後悔のある案件でもあります。

では一体どんな節税だったのか?

ご覧ください。

先生それは横領です

まず初めに言えるのは、この先生の口癖が次のようなものでした。

「俺が稼いだお金は、すべて俺が自由に使う」

「もっと節税対策する方法は無いのか?」

「もっと節税対策できると思うんだが?何とかならないのか?」

というのは口癖で、とにかく自由診療とかで稼いだお金を自分の趣味ややりたいことのためにとことん使うことを四六時中考えている先生でした。

特に女性とお金に目がなく、医療報酬で儲かるものがあれば、どんな治療でも高く提供するし、地域最高の医療を提供するためにはサポートとかサービスもどこよりもしっかり提供する

治療技術も当然しっかりとした治療を提供したいので、ちゃんと学会や勉強会に出て治療技術を磨いていたました。

しかしそれと同時に自分で稼いだ医療のお金を、1円でも多く自分の至福のために使うことに命をかけていた先生でもありました。

特に地味めな女の子に目がなく、その子をモノにできるのならどんなことでもする先生でした。

それが今回のテーマであるルイヴィトンを大量に買って店員さんを愛人にする。

という話です。

もちろん先生は結婚もしていて、娘さんと息子さんが1人ずついる4人家族です。

なので店員さんと付き合った頃は完全に不○の状態で、ルイヴィトンの店員さんもそれを知っていたと聞いています。

先生は総額420万円ものルイヴィトンを買いました。

買うたびに「今度、ご飯を食べに行こう」と誘って、ときにはLINEの交換も迫りながら大量のヴィトンを買いました。

結局どうなったのか?

結果的に足繁く通って4ヶ月かけて口説き落とし、見事、自分の愛人にしたと先生は私に豪語していました。

しかしそれが私と先生の悲劇の始まりだったのです。

私はてっきり先生が自腹で総額420万円のルイヴィトンを買ったのだと思っていたのですが、実際はそのほとんどを自費の診療報酬を抜き取った中から払っていました。

それに気づいたのが、税務調査が来てから3日後のことでした。

先生は当初「ルイヴィトンを経費では1個しか買ってない」と私に言っていたので、例の婦長さんとかスタッフに慰労やモチベーションアップのためにプレゼントした。

この流れで税務署に話すシナリオを作っていました。

税務調査は順調に進みました。

私もルイヴィトンに関しては突っ込まれても返す刀を持っていたので、余裕で税務署に挑みました。

しかし最悪の事態に・・・

ところが税務調査中に先生と税務署員との会話をきっかけに、税務署員の対応がなぜか細かく聞くモードに変わりました。
税務署員「先生、ヴィトンはお好きなんですか?」
先生「うん、ヴィトンのバッグはいいよね。」
税務署員「あのデザインは持つ人を選びますよね。」
先生「クラブでお姉ちゃんが喜ぶんだよ、これが。それでね、地味系の子が持つのもまたいいんだよね。」

あ、やっちゃってるな、これ。
先生のクリニックの従業員に、地味系の人はいないのです。

いる人といえば、横に大きい方、出勤時間を間違えてるとしか思えないド派手な方など、地味系というキーワードが思いつかない方たちばかり。
となれば、誰か外部の人にプレゼントしてるなと勘が働いてしまったのでしょう。

その結果、通常ではあまり行われない現地調査が実施され最悪の事態に発展していきました。

当初はルイヴィトンを1個自腹で買ったと言っていたのですが、実は領収証とかをもらわないで買った物が、ルイヴィトンの現地調査で大量に見つかりました。
出るわ出るわ、なんと総額420万円もの商品を「自腹」ではなく「抜き取った自費診療報酬」から買っていたのです。

もし私が顧問税理士なら、最初に先生の趣味とかを聞いておきました。
どんなことが起こるのかが予想できるので、事前に対応策を考えられました。
その時間があったなら、今回のルイヴィトンの420万円分についても全て合法的に節税対策できていました。

しかしこの件で私は税務署対応のため急に呼ばれただけだったので、しっかりとした対応を事前にすることができませんでした。

また私は今より若かったせいもあって、これから説明する税金対策を考えることができませんでした。

結局、売上を抜いていることから悪質な税金逃れだと税務署から言われ、単なる追徴課税ではなく、重加算税として請求されてしまいました。

ではこのような事態を未然に防ぐために、ルイヴィトンを買う前にどのようなことを実施すればよかったのか?

それについて簡単に説明します。

最悪の事態をクリアする方法とは?

まず、この先生の案件で最初にやっておけば良かったことは、MS法人を作ることです。

これを元に古物商などの免許を取り、買ったルイヴィトンを自費診療報酬を抜き取ったお金ではなくMS法人のお金で買えば、いくら買っても問題なく税務処理することができました。

さらにご存知のようにMS法人というのは、普通の一般的な株式会社と同じことができる法人です。

そこでこの買ったルイヴィトンのバッグとかを誰かに売れば良かったのです。

その売り先は個人でもいいですし、業者でもいいです。

業者が新品のバッグを手に入るので喜んで高値で買ってくれますし、その高値で買ったお金でまた彼女にしたい店員さんがいるルイヴィトンに通って買えばよかったのです。

こうすれば一般的な株式会社で実施しているようなビジネスとして成り立つので、この先生がやっていることをすべて税金対策として実施できるのが大きな特徴です。

もちろんこれには詳細なビジネスモデルの他に、医療法人やクリニックからどのようにしてMS法人の方にお金を振り分けるか?

などの設計も大事ですが、私がこの事例を通して言いたいのは、節税はMS法人を使ってやるもので、医療法人やクリニックを使ってこの事例のような税金対策をしないことです。

さらにもう少し話すとMS法人は2社作るともっと効果的な税金対策ができます。

これについては先生方のやりたい節税対策によって話すことが変わるので、気になる方はオンラインで実施する無料相談に申し込んで聞いてください。

もちろん相談後に変なセールスとかはしないので、遠慮なく聞いてください。

最後に先生たちに知ってほしいこと

MS法人というのは普通の「法人」なので、医療の世界ではできない税金対策がいっぱいできます。

また2社作ることによって幅広く、いろいろな税金対策が実施できます。

これは一般企業で当たり前に行われていることで、医療の世界でも実現することができます。

そして一般企業で行われている税金対策のため合法的なものが多いのが特徴です。

もちろん全てのお金を税金対策するのは難しいですが、医療法人や個人事業のクリニックではできない税金対策をすることができます。

先生方の趣味やりたいこと、この先生のように恋人に使うことまで、先生たちのご家族との旅行も場合によってはすべて税金対策することは可能です。

ぜひ今回で出てきた失敗しまくっている先生方の節税対策を元に、これを読み終えた先生には正しい税金対策をして頂ければ幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 


日本クリニック節税対策センター
大久保 達弥